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見ても何の勉強にもならない系ブログ的スクラップ。

6月 2
“ 要するに、グラドルがその実演つきレクチャーを通じて示しているのは、グラドルという生身の存在への欲望だとファン自身が思っているものも、実はバーチャルな記号への欲望にすぎないということである。それは、次章以降で述べていくように、もともとアイドルとファンの関係についての暗黙の前提だったのだが、グラドルは、そのことを身も蓋もなく白日の下にさらしてしまったのである。その意味で、グラドルの台頭は、アイドルと名のつく存在がさまざまな分野に生まれる日本社会のアイドル化の、最終段階を示している。” 太田省一『アイドル進化論』p13-14

4月 11
“経済理論家または政治哲学者の主要な仕事は、今日政治上では不可能であることが政治上で可能になるように、世論に影響を与えることにあるべきであり、それゆえに、私の提案が現在においては実行不能であるという反対意見は、私がこれらの提案を発展させるのに少しも妨げとはならない。” フリードリヒ・ハイエク『貨幣発行自由化論』

4月 8
“ 民間が公に対して偉そうになってしまうタイプの運動家堅気の人っていて、「お前ら何もわかっていない、お前らはこれが出来ない」って声高に叫ぶんだけど、なにも変わらないんですよ。ちょっと自分が気持ちよくなってしまうだけで、お前ら見えてないだろ、お前ら出来ないだろと何度言っても、結局施策は動いていかない。” 柳下換・高橋寛人ほか『居場所づくりの原動力』p145

“西野 (中略)たまりばみたいな所にいる子どもは果たして学校に復帰できるのか、あるいは社会に出ていけるようになるのかという問いが、当時の文部省から寄せられていました。僕らは、この挑発に乗るか乗らないかを考えた結果、文部省の調査依頼を受けて、たまりばを巣立った子どもたちの、その後の進路の追跡調査をしたんです。九〇年代の後半です。
 そうしたら、毎日遊ぶ、教科書を開かない、学校に戻ろうなんて一言も言わないたまりばに通っている子どもが、なぜか九割方が高校進学などを選択していたことが、結果に出てしまったんですね。”
柳下換・高橋寛人ほか『居場所づくりの原動力』p135-136

“西野 (中略)そ不登校の子どもと七〇歳代のお年寄りが一緒に学ぶような場づくりをしようと、学びのレストランみたいなのを運営していた時代があります。
 それが起動に乗ってきたときに、太郎次郎社の社屋の売却問題が持ち上がったことがきっかけで学びのレストランを閉めなければならないことになって、「閉めるよ」って子どもたちに話をしたら、「大人って勝手だよな。俺たちの居場所を作ったとか言って呼び寄せられて、やっと俺の居場所が出来たと思ったら、また今度は大人の都合でやめるわけだよ。お前ら結局最後まで、自分の都合で開けたり閉めたりするわけでしょという猛反発がありました。」”

柳下換・高橋寛人ほか『居場所づくりの原動力』p122

…読んでて鬱になった。


“おもらしをした子どもの傍にぱっと行って、「あなたはえらいね、先生の話を一生懸命聞いてくれたから、先生、トイレ行きたいって言えなかったんだね」と言うことで、その子の危機を救った教師がいる。その教師の人権感覚というのでしょうかね、大学で教育原理を教えていますが、学生にそういう感覚を持った教師になってくれと言っています。” 柳下換・高橋寛人ほか『居場所づくりの原動力』p101-102

“佐藤 ほとんどボランタリーのような生活で過ごしてきましたが、今もワーキングプアを支援しながら私たちがワーキングプアなんですけど、全くこの事業というのはワーキングプアを再生産しているようなものです。なにか矛盾を感じますけどね。だって、ハローワークの相談員なんて非正規が多いですから。自分が非正規なのに、非正規になった人たちの仕事探しをしているという矛盾した構造になっている。ついでに言えば、行政がいろんな事業を委託してきますけど、どう計算しても人件費ベースが二、三〇〇万円しかない。それでこれだけの過大な仕事をしろってくるんですから、ちょっとおかしいなとは思いながらも、それを受けないと食っていけないから受けるという悪循環に陥っている。”

柳下換・高橋寛人ほか『居場所づくりの原動力』p98-99

割とEdukenあるあるにも通ずる。


“ さて近年、青少年の居場所は別の理由で必要になってきています。従来は、生活保護世帯の子どもが高校を卒業すると生活保護から脱却出来ました。しかし、近年そうではなくなっています。高卒後に正規社員になれないケースが増えてきたからです。神奈川県の二〇十一年の最低賃金は時給八三六円です。一日八時間、一カ月に月二〇日働くと十三万三七六〇円です。この額自体が生活するために低すぎるのですが、問題はさらに先にあります。非正規の場合は有期雇用なので、契約が更新されなければ次の仕事を見つけるまで無収入になります。ですから、非正規労働者の貧困問題は、時給の低さだけでなく、雇用の不安定も深くかかわっています。非正規の場合、毎日同じところで働くとは限りません。月~水曜日はファースト・フードの店、木曜日はコンビニ、週末は居酒屋という働き方もめずらしくありません。正社員の場合は、よかれ悪しかれ職場が居場所になりえますが、非正規の場合はそうなりません。高校や専門学校、大学を卒業して非正規で働く若者に、居場所が新たに必要になってきました。” 柳下換・高橋寛人ほか『居場所づくりの原動力』p20

“ 六番目の質問で、あなたが親や大人と、子ども、若者について話をする時に気をつけていることはなんですか。
石井 秘密をばらさないようにすること。なんて言うのかな、あまり大人同士のネットワークが強固になりすぎると、子どもは窮屈だたお思うんですよね。学校の先生と話をしたりもするし情報交換とかもして、ケースワーカーとかともいっぱい話すんですけど、やっぱり知っていても話さないことはありますよね。そういうところで話さないことを前提に子どもがしゃべってくれることもあるし、そうでなかったとしても、あまり大人がなんでもかんでも子どものことを知ってしまっていると、子どもはちょっと窮屈かなと思うので。”
柳下換・高橋寛人ほか『居場所づくりの原動力』p55

“ ところが、そういう子たちと向き合うと、たとえば整理されたものがいいと思ってきたことが、はたして本当に自分の中から出てきたものなのかを、常に問われるんですね。本当はそうではなくてもいい。さっきの話し合いのように、整理されたきちんと筋立った話し合いではなくても、結果は出てくるわけですから。だから、僕にとって活動の場は、自分自身がどこにどのようにこだわって生きてきたのかとか、どこまでが自分の本当の感覚で、どこからが社会的に思い込まされたものなのかということ気づかされる場であって、そこで自分が一生懸命着こんできた鎧を脱がされるような一種の解放感がそこにはあって、それが原動力だったのかなと思います。
 それと近いことですけど、生きるエネルギーの問題だと思うんです。だんだんと世の中全体で動物としての生命力、生きていくエネルギーみたいなものが萎えてきている気がする。そういう中でも、寿の子どもたちはエネルギーを常に発散させながら生きている。”
柳下換・高橋寛人ほか『居場所づくりの原動力』p68

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